白雪と業鬼羅刹
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諸行無常の世界で絡み合う因果、繰り返される悪業、愛別離苦の嘆き。 神は遥か世界の頂点から見ている。彼らが菩薩道を歩み出すその時を。 ※本作の設定はチベット仏教の解説書を参考にしています。日本式の仏教とは少し違った菩薩観・輪廻転生観をお伝えできれば幸いです。
諸行無常の世界で絡み合う因果、繰り返される悪業、愛別離苦の嘆き。 神は遥か世界の頂点から見ている。彼らが菩薩道を歩み出すその時を。
※本作の設定はチベット仏教の解説書を参考にしています。日本式の仏教とは少し違った菩薩観・輪廻転生観をお伝えできれば幸いです。
各話紹介
「彷徨う鬼」 一匹の鬼が荒野を彷徨っているが、その足取りはあまりにも覚束ない。語る言葉も足りず、目的も果たせぬ無念のままに来世に向かうかれを、一人の男が見つめていた。 「雪山奇談 僧の血を欲した羅刹の話」 生ける菩薩とも呼ぶべき徳高き僧は、向こう見ずな村人を救う為に羅刹と取引をし、毎晩その血を差し出すが…… 「愛別離苦 置いて行かれた者と取り戻した者の話」 僧侶ワンポ・ナムギャルを救った謎の男は彼の過去生における息子だった。父への執着に囚われた彼に主君帝釈天はある誘惑を仕掛ける。 「此岸の大火と激流の船頭」 不真面目な画僧見習いは、僧院長に対し他者には理解し得ない執着を抱いていた。だが僧院長の昔語りから、彼は否応なく本心そして過去と向き合うことになる。 ――そして物語は東方へと向かう。 「諸行無常 過ぎ去った二千数百年余と千変万化する世界」 天界の王帝釈天はある日聞こえるはずのない声を聞いた。頼られたからには応えるべく、彼は声の主との因縁のある羅刹の娘に目を付ける。 「羅刹仔」 悪業へと堕ちゆく男に連れられた少年僧は、動く死体騒動に巻き込まれる。渦巻く人々の悪意の中、彼の信仰に果たせることは何か。 「西方人の旅路と羅刹娘の帰還」 異教の男の旅路はここで終わる。そして、羅刹の娘はかつての父を物語の外へ連れ出すべく帰還する。